口周り 乾燥 ワセリン

口周りの乾燥度合によって変わるワセリンの有効性

口周りの乾燥を改善するために重要なカギを握るのは保湿。そのために、化粧品や乾燥肌の治療薬として様々な保湿剤が使われます。そんな保湿剤の中でも安価で使い勝手の良いものがワセリン。薬局では数百円程度という値段の安さの割にそこそこの保湿力もあることから、口周りの乾燥の改善にもワセリンが役立つと思われているようですが、じつはほとんど効果は期待できません。

 

まずはワセリンの効果・効能や特徴をいくつか挙げてみましょう。

 

  • 皮膚の表面に薄い膜を張ることで角質層の水分蒸発を防ぐ
  • 角質層の奥までは浸透しないので保湿力は弱い
  • 安全性が高く赤ちゃんの肌トラブルにも使われる
  • 副作用はなく、万一起きてもかぶれ(発赤・かゆみ)程度

 

リストアップした項目を見ればわかるように、皮膚科でも乾燥肌を改善するために初期段階の治療法として、ワセリンを使うことがあります。これはワセリンで潤いを取り戻していけるかを確認することが目的だそうです。

 

角質層の水分蒸発を防ぐ

 

これは口周りに限らず、どの部位の乾燥肌を改善する上でも重要な要素です。症状が初期段階であれば、天然の保湿成分であるセラミドが角質層に残っており、表皮全体にも水分が残っているはずです。この状態でワセリンを塗って肌の表面に油膜を張れば肌の水分が蒸発するのを防ぐことができるかもしれません。ただし、重症レベルでは力足らずと言わざるを得ません。

 

水分蒸発を防ぎつつ、肌の代謝を促すことができていれば徐々に口周りの乾燥は改善されていく可能性がありそうです。ところが、重症レベルである場合は角質層で水分を保持するはずのセラミド自体が少なくなっているため、表皮全体の水分量も少なく、肌密度がスカスカの状態なので、保湿成分の補充から始めなければなりません。やはり重症レベルの場合、ワセリンは効果が低い。

 

角質層の奥まで浸透しない

 

最近は様々な保湿成分がある中で、ワセリンは表皮のごく浅い部分の保湿に使われます。高い保湿成分として有名なセラミドやヒアルロン酸は、角質層の内部で水分を抱え込み肌の潤いを維持してくれるのに対し、ワセリンにはそのような作用はありません。あくまで皮膚の表面に膜を張って水分の蒸発を防ぐだけ。

 

 

以上の点から、ワセリンで改善が見込めるのは、口周りの乾燥度合が軽度のものであり、皮がめくれるなど重症レベルである場合は、セラミドやヒアルロン酸による徹底的な保湿か、塗り薬での根本的な解決策に移行することになるそうです。

 

実際私自身も、口周りの乾燥に悩み皮膚科で診てもらった時には、ワセリンでの改善は見込めず、乾燥肌用の薬を使った改善策に切り替えることになりました。その後にセラミド補給による保湿力を改善してから、維持レベルのケアに移行しました。特にセラミドによるケアは正しく使えば1週間程度で大丈夫でしたよ。

 



 

 

ワセリンと保湿化粧品とではどちらが有効なのか

 

基本的に、保湿化粧品は口の周りの乾燥の改善を助けるもの、ワセリンはある程度の潤いが残ってる肌の保護に使うものという点を予めご了承ください。

 

ワセリンと保湿化粧品はどちらも口の周りに塗ることができ、保湿剤としても活躍してくれます。では口周りの乾燥ケアを目的に使う場合、どちらが有効と思えるのか。

 

ワセリンの特徴は冒頭でも挙げたので、今回は保湿化粧品の特徴を挙げてみましょう。

 

  • セラミドやヒアルロン酸など、保湿力の高い成分が含まれている
  • 角質層の内部に浸透して水分を抱え込んで潤いを保つ
  • ワセリンに比べて値段が高い

 

ざっくりとした特徴ですが、こんな感じでしょうか。

 

以上の特徴から考えると、角質層の内部で水分を抱え込むことができる保湿化粧品は、ワセリンよりも口周りのケアの面ではより使いやすそうです。口周りの乾燥を改善する鍵は冒頭でも解説したとおり保湿ですよね。ということは、水分の補充と共に表皮に膜を張ることができる保湿化粧品はワセリンよりも口周りのケア用品として使いやすいと判断できそうです。

 

 

ただし、そんな保湿化粧品も成分が浸透するのは角質層まで。口周りが重症レベルまで乾燥し切ってしまっている場合は、皮膚の基底層から改善する必要があります。そのため、基底層に働きかけて弱った細胞を修復する作用をもつ、ヒルドイドという皮膚科処方の治療薬のお世話になる必要がありそうです。アトピーでもない限り、薬に頼る必要はなさそうですが、とりあえずの知識として覚えておくといいと思います。

 

または、細胞間脂質のケアができるような保湿剤を利用してバリア機能を強化できれば、口周りの乾燥の改善を目指したケアができる。その際は、セラミドが含まれた保湿剤を利用することで、ワセリンではできなかったケアができると思いますよ。

 

新発想!細胞間脂質ケアに着目した美容クリーム