口周り 乾燥 オロナインh軟膏

オロナインを顔に塗るのは止めたほうがいいですよ!私は乾燥肌が悪化しましたから

最近、オロナイン美容なる言葉が流行っていることを背景に、口周りの乾燥を改善する目的にも使っている方がいるそうです。オロナイン美容とは、お風呂上がりなどのタイミングで顔全体に塗って、クリームの乳白色が透明になったらタオルなどで拭き取るスキンケア方法の一種。まぁ〜、オロナインを顔に塗ってどえらい目にあった私に言わせれば、すっごく危険な方法だと思うんですがね〜。

 

今回は、オロナインh軟膏による口周りの乾燥肌対策にまつわる疑問に、私の実体験を交えて答えたいと思います。オロナインって、そもそも顔に塗って大丈夫なの?ステロイドが含まれているんじゃないの?薬である以上、副作用があるんじゃないの?と疑問に思っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

結論から申しますと、オロナインは顔に塗ってはいけません。

 

【理由】

 

  • 皮膚の健康を守っていくれている常在菌を死滅させてしまう
  • 抗菌剤の欠点である耐性菌が生まれる可能性もゼロではない
  • 副作用として肌の乾燥を悪化させてしまう

 

説明するのが難しいところですが、なるべくわかりやすく解説してみます。

 

さて、この美容法をやってる方のなかには、塗ったまま寝るという方もいるようで、オロナインh軟膏による肌への影響を知っている私にすれば、ちょっと怖い方法だな〜と思うのですが、美容関連の有名人である佐伯チズさんなどは、水溶きオロナインを肌荒れ対策としておすすめしていることもあり、いつの間にか、彼女が紹介するなら安全なのだろう、という認識が一気に広まったのかもしれませんね。

 

 

たしかにオロナインは、クリーム状の軟膏ですし顔全体に塗った後のベトベト感は保湿効果が感じられそうな錯覚を覚えます。塗ったまま寝ることで、口周りのカサカサ感も、赤みやかゆみなどの症状にも効きそうに思えますよね。

 

でも、オロナインは顔に塗って寝るのは乾燥肌の改善どころか肌トラブルのリスクを高めてしまいます。なぜなら、お肌の潤いを保つのに必要な常在菌が死滅してしまうからです。私たちの皮膚の表面には、肌トラブルの元になる悪玉菌、肌の潤いを保ってくれる善玉菌が存在していますそれらをまとめて、皮膚常在菌といいます。

 

健康な肌は、善玉菌が優位な状態でバランスが取れているため、ニキビができにくかったり、トラブルを起こしてもすぐに回復したりする。つまり、善玉の皮膚常在菌が活躍してくれるから、肌も健康な状態を保てるのです。

 

オロナインは、強力な消毒薬であるグルコン酸クロルヘキシジン含有の皮膚用抗菌剤。ニキビ菌などを殺菌する効果は期待できますが、肌の乾燥が目立つ場所に殺菌作用のある薬を塗って寝ると、肌に軟膏が付着している間に皮膚常在菌は全滅です。

 

せっかく顔全体の乾燥を治そうとしても、塗ったまま寝ればオロナインによる殺菌効果が裏目に出てしまい、結局一向に元のきれいな肌に近づけない、という結果になっているのです。。つまりスキンケア(保湿)を目的に使うのは止めたほうが良いということ。

 

オロナインは、肌トラブルにおける万能薬という触れ込みで人気に火が付きましたが、こと乾燥肌に関しては効果があるどころか逆効果になりかねないのですね。ちなみに、オロナインの公式ページには、副作用の例として乾燥肌が挙げられています。このことからも、顔や口周りの乾燥肌の改善を目的にオロナインを利用するのは使い方として間違っているし、ましてや顔に塗ったまま寝るなんて使い方は避けたほうが良いとわかるのではないでしょうか。

 

参照:オロナイン公式サイト|大塚製薬

 

ちなみに、オロナイン皮膚症を例に挙げて批判されている方がいますが、これは大きな誤解なので無視してくださって結構です。

 

この症例は、皮膚殺菌剤に含まれていた陽イオン界面活性剤による脱脂作用が原因で、乾皮症を発症する方が多く出てしまった問題です。ただし、この問題は昭和時代の話であり、現在大塚製薬で製造されているオロナインh軟膏とは別のものです。

 

成分も入れ替わっているので、用法容量を守って使う分にはまったく問題はありません。

 

詳しくは、オロナイン皮膚症についてのページをご覧ください。
非常にわかりやすく解説されています。。

 

それともう一つ、「オロナインには界面活性剤が含まれており、それが肌のバリア機能を破壊するから使っちゃダメ」とおっしゃる方もいるようですが、これも勘違いが入ってます。そもそも、界面活性剤がすべて肌に悪影響を及ぼすものとして批判するのは間違いです。
オロナインに含まれている界面活性剤は、油分と水分を馴染ませる役割を果たす成分であり、一般的な保湿クリームと同じもの。もっとわかりやすく説明すると、加工食品にも使われてるものです。

 

極端な例を挙げると、マヨネーズなどの調味料を想像するとわかりやすいでしょう。
マヨネーズは卵黄とお酢、つまり脂肪分と水分という本来はなじまない成分同士で成り立っています。でも、卵黄に含まれるレシチンの界面活性作用で、混ざり合うわけです。

 

これを乳化といい、加工食品や調味料の原材料には乳化剤として記載されていますが、その実態は界面活性剤。でも、これがすべて悪いものではないのです。。オロナインも界面活性剤を加えることで、油分と水分が混ざり合って肌への刺激を最小限に抑える軟膏やクリームが出来上がっているわけです。

 

なので、オロナインには界面活性剤が含まれているからという理由で警鐘を鳴らしているわけではありません。
あくまで、殺菌剤による皮膚常在菌への悪影響を考えて、または大塚製薬が推奨している使用法ではないということで、オロナインを顔に塗ることはオススメできないわけです。

 

 

オロナインが口周りの乾燥にも使われた理由

 

なぜ、オロナインが乾燥肌対策に良いと紹介されてしまったのでしょうか。その理由は、オロナインにも少なからず保湿成分が含まれているからです。例えば、皮膚の保護に役立つ、オリーブオイル、ステアリルアルコール。皮膚の表面に膜を張って水分蒸発を防ぐのに役立つ、グリセリンやワセリン。

 

関連ページ:口周りの乾燥はワセリンでは改善できない

 

関連ページその2:関連ページ:グリセリンは非効率だが口周りの乾燥にも効果的はこちら

 

これらの保湿成分が活躍することで、オロナインを塗った後の数時間は、肌がしっとりと潤った感覚が残るのです。スキンケアの専門知識を持たない方は、肌の感覚だけで保湿効果があると早とちりしがちですが、肌の表面だけがしっとりしても、本当は保湿できたことにはならないのです。

 

本来正しい保湿とは、『肌の内側に水分を抱え込ませ、その水分の蒸発を防ぐために肌の表面に油分の膜を張る』と、私はかかりつけの皮膚科の先生から教わりました。具体的には、まず、化粧水などを利用して、セラミドやヒアルロン酸などの保湿作用の強い成分を肌に浸透させる。そのつぎに、クリームや乳液などの油分系の保湿剤で膜を張る。これで肌の乾燥を防ぐための保湿ができるのだそうです。

 

じっさい、私自身もそのとおりにスキンケアをすると、カサカサになっていた肌が少しずつ良くなっていくことがわかるんですね。こういうのは、毎日肌に塗っても大丈夫なくらい安全なものでないとダメだし、ましてや病気でもない肌に塗り薬を塗るなんてやっていいことじゃないと思います。

 

口周りの乾燥の改善において、オロナインが果たせる役割はあくまで肌の表面を保護だけです。すでに肌の水分が不足してしまった所に、いくらオロナインを塗っても、肌内部の水分量は増えませんから、カサカサ状態の口周りからは脱却できません。しっかりと、セラミドなどの保湿成分を採り入れて、肌の内側からのケアを検討していきましょう。

 

ステロイドが含まれていないことがせめてもの救い

 

すでに口周りの乾燥対策や、美容の一環としてオロナインh軟膏を使ってしまった方もいることでしょう。その中には、このクリームが薬であり、赤みやかゆみなど、炎症が伴う肌トラブルの治療に使われることから、「もしかしてステロイドが含まれているのでは」、と不安に思った方もいるかもしれませんね。

 

でも安心してください。オロナインにステロイド系の抗炎症剤は含まれていません。したがって、ステロイド特有の副作用などの心配はありません。また、オロナインを少量、しかも短期間使った程度では、肌荒れなどのトラブルを起こす可能性も高いわけではありませんのでご安心を。

 

ただし、乾燥肌に関連するトラブルに効果があるとも言えない点はご注意ください。

 

 

ひび・あかぎれが伴う口周りの乾燥にオロナインは一時的な効果はあると思います

 

大塚製薬のオロナインに関するページの効果効能の説明には、ひび・あかぎれにも効くと記載されています。口周りの乾燥がひどくなると、ひび割れや赤みなどの症状が出ることがありますし、放置しておくと傷口に細菌が入り化膿することもあり、治療も困難になるケースがあります。

 

ひび・あかぎれが伴っている時は、あくまで化膿対策として一時的に使う程度に留めておいたほうがいいでしょうね。

 

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