口周り 乾燥 かゆみ

口周りの乾燥によるかゆみはバリア機能の低下が原因

口周りの乾燥がすすむと、かゆみを感じることがあります。頬の辺りがチクチクと痛みを伴うかゆみだったり、ムズムズとしたかゆみだったりと、症状は人それぞれ。
痒み止めの薬を塗ったり、口周りの乾燥を抑えるために保湿クリームを塗ったりして対処しているのに根本的な解決に至っていない方が大半ではないでしょうか。

 

口周りが乾燥した時にかゆみが生じる原因は皮膚のバリア機能の低下が原因です。肌を保護する役割をもつ角質層の防御力が弱くなり、ホコリや花粉などの外的要因による刺激をダイレクトに受けてしまうのです。その刺激物がヒスタミンを発生させてしまう場合にかゆみとなって表れるのですね。

 

本来、口周りの乾燥を防ぐことができていると、適度に分泌された皮脂の膜が角質層を保護し、バリアとして機能し、外部からの刺激を防いでくれます。ところが、口周りが乾燥している方のお肌は皮脂分泌量が少なかったり、適度な分泌量に達するまでに時間が掛かったりするのです。

 

その結果、バリア機能が正常に働かなくなり、ホコリや動物の毛などが付着した時に刺激を感じるわけです。刺激を受けた個所が口周りである場合はその箇所にもかゆみが生じるというわけですね。ではなぜ、バリア機能が低下するのでしょうか。それがわかれば、解決策のヒントもわかるはずです。

 

バリア機能が低下する原因はセラミド不足

 

口周りが乾燥してかゆみが生じると、多くの方は肌の乾燥が直接の原因なのだと誤解する方が多いのですが、直接の原因は肌のセラミド不足です。セラミドとは私たちの肌に元々備わっている細胞間脂質のこと。この脂質には肌の内部に水分を留めておく作用があります。そのセラミドが不足することで、肌の内側で保持できる水分の量も少なくなるのです。

 

水分量が少ない皮膚は肌細胞同士で繋がる力も弱くなるため、肌細胞のキメの一つ一つが毛羽立った状態で、肌細胞同士に大きなすき間が生じます。その隙間から、体内でヒスタミンを発生させる物質が侵入し、結果的にかゆみとなって表れるわけです。

 

乾燥によるかゆみに効く薬とは

 

口周りの乾燥によるかゆみに効く薬として考えられるのは2種類。一般的なかゆみ止めの塗り薬と、抗炎症薬としてのステロイド剤です。かゆみ止めの薬はドラッグストアや通販でも簡単に手に入るので、実際に購入して口周りに塗ってみた方も多いと思います。ステロイド剤はアトピーなどの皮膚炎治療の一環で皮膚科医の処方箋が必要なので一般には手に入りません。

 

ただし、上記の薬はかゆみ止めとしての効果はあるものの、根本的な解決とはいえません。その理由はこれらの薬はあくまで一時的にかゆみを抑えるだけの対症療法に過ぎないからです。根本的なセラミド不足を解決しないかぎり、かゆみのぶり返しに悩み続けることになります。

 

>>薬局で買える口周りの乾燥に使える薬

 

乾燥によるかゆみを根本的に解決するには日々のスキンケアの見直しが必要です。特にセラミドを補充す保湿剤を利用することで、肌の水分保持機能を高めなければなりません。肌の内部でかかえる水分の量を最適化できれば、肌のキメが良くなり、肌細胞同士がぴったりと密着します。その結果、強くなったバリア機能が肌への異物の侵入を防いでくれるようになります。

 

つまり、セラミドに着目したスキンケアこそが、乾燥によるかゆみを軽減する最適な方法だということです。

 

可能であれば、洗顔方法やシェービングなどについても見直してみましょう。洗顔もシェービングも、口周りの肌を擦る行為です。肌のバリア機能は摩擦にはめっぽう弱いため、簡単に防御力が低くなります。

 

スキンケアの方法を見直して、かゆみを軽減しよう

 

まずは適切な洗顔方法から考えてみましょう。
多くの方は市販の洗顔料や浴用石鹸を使って洗顔しているかと思いますが、これらの洗顔料は洗浄力が強く、肌を乾燥から守るための皮脂まで落としてしまいます。

 

なので、洗浄力が弱めの洗顔料を選ぶようにしましょう。そうすることで、口周りの肌にも元々含まれている皮脂もある程度保つことができます。かゆみの程度が軽度のものであれば、洗顔料の変更だけで緩和されることもありますよ。場合によっては水だけ洗顔でも問題ありません。

 

こういうと、口周りの汚れを十分に落とせないのでは・・・、と思われる方も多いと思いますが、実は汚れはシャワーの水流だけでもちゃんと落ちてるものです。メイクの汚れも完全に落とす必要はなく、ある程度残ってしまっても、最終的には垢として捨てられるものです。
※皮膚は排泄器官です。

 

次に適切な保湿化粧品を選び、口周りの乾燥を防ぎましょう。

 

適切なスキンケアというと、洗顔後に化粧水で肌に水分を与え、油分系の乳液やクリームで油膜を張ってフタをする方法が基本とされています。でも実は、口周りの乾燥とかゆみを同時に防ぐには、それらの化粧品に十分な量の保湿成分が含まれているかどうかが重要です。

 

具体的には化粧水やクリームなどの裏面に記載されている全成分表を確認し、セラミドやヒアルロン酸が早い段階で記載されているかどうかを確認しましょう。基本的にこれらの成分表は重量順に記載されているので、速い段階でこれらの成分が登場すれば、口周りの乾燥とかゆみを同時にケアする化粧品として有効と判断できるかと思います。

 

>>口周りの乾燥に良い保湿クリーム

 

かゆみが鎮まるまでは触らない・かきむしらない

 

適切なケアをしておけば、かゆみは軽減されますが、ここで触ったりかきむしったりして刺激を与えないようにしましょう。私たちの指や爪には想像以上に雑菌が付着しています。かゆみが生じている口周りのお肌に触れたりかきむしったりすると、雑菌がつくことになります。かゆみが生じている時の口周りのお肌はバリア機能が著しく低下していますから、雑菌による影響がないともいえません。

 

私自身も、口周りが乾燥してかゆみが生じていた時に、ちゃんと保湿できているか、症状は鎮まっているかが気になり、つい触ったり指で押さえたりしていました。保湿化粧品によるケアはちゃんとできていたのに、指で必要以上に口周りの肌に触れていたがために症状が悪化し、化粧水やクリームでさえ肌に沁みるようになってしまったことがあります。

 

お肌には自浄作用がありますから、何らかのトラブルを起こしても放置しておけばある程度は良くなります。ですが、ここで余計な刺激を与えてしまうと、その自浄作用が妨げられるんですね。触る、かきむしるという刺激は特に口周りのかゆみが悪化する原因となります。かゆみがある時は無意識に触りたくなってしまいますが、とにかくケア中はガマンするしかありません。