口周りが乾燥してかゆい原因と対策

口周りが乾燥してかゆくなる3つの原因

 

 

口周りが乾燥してかゆい場合、原因は3つ考えられます。ひとつめは、肌が乾燥することで起こるバリア機能の低下。ふたつめは、花粉やほこりなどの刺激の強い物質が口周りの肌に触れる。みっつめは、知覚神経に刺激を与えるヒスタミンという物質の分泌。この3つの条件が揃うと、口周りの肌が猛烈にかゆくなるのです。

 

適切な対策としては、まずは近所やかかりつけの皮膚科を受診して、医師の診断に従いましょう。口周りが乾燥してかゆい場合、アレルギーを起こす可能性もあります。単なる肌トラブルでは済まないこと…。化粧水やクリームだけで口周りの乾燥を対策する前に、まずは皮膚科へ相談しましょう。

 

口周りの乾燥から肌がかゆくなるメカニズム

 

口周りが乾燥するとなぜ痒みが起こるのか、そのメカニズムについて解説しておきましょう。このメカニズムは私が皮膚科を受診した時、医師から教わった「かゆみ発生のプロセス」です。口周りに限らず、全身の乾燥肌とかゆみに共通しているので、参考にしてください。

 

  1. 肌が乾燥して角質層からは水分が、表皮からは皮脂が失われる 
  2. バリア機能が低下して外部刺激からの防御力が弱まる
  3. 花粉やほこりなどの刺激物質が肌に触れる
  4. かゆみの原因物質であるヒスタミンが知覚神経を刺激する
  5. その刺激が脳に伝わった時に乾燥した部位に痒みが起こる

 

ヒスタミンとはアレルギーと関連している物質で、アトピーに悩まされている方などは聞いたことがあるかもしれませんね。花粉症であれば、スギやヒノキの花粉が、食品であれば蕎麦や小麦などが体内では異物とみなされ、その刺激から体を守るためにヒスタミンが過剰に分泌されます。

 

口周りは無意識に手で触れてしまったり、ファンデーションや口紅などの刺激性の強い物質が含まれる化粧品が触れやすい場所。しかも肌が乾燥して肌荒れを起こしている時ほど、アレルギーの発症リスクが高まります。そんな状態の口周りにアレルゲンとなる成分が肌に長時間触れていれば、アレルギーの危険性はより高まることがわかるかと思います。

 

 

乾燥肌とかゆみの同時発生で高まるアレルギーリスク

 

実はわたし自身も、口周りの乾燥と痒みに悩んだ過去があります。最初は鼻の下がムズムズする程度でしたので、保湿とかゆみ止めの薬を塗ることで対処していました。メントール系の成分の効果で一時的に痒みが鎮まるのですが、翌日以降にかゆみがぶり返し、どんどん痒さの度合いが強くなることに気づきました。

 

インターネット上のとあるサイトによると、「口周りがかゆくなるのは単なる乾燥肌だから保湿効果の高い化粧品で対処できる」ということで、私も信じたものです。でも、実際はその対策法は誤ったスキンケアで、口周りの肌に痒みが出ている場合、それはすでにアレルギー発症の予兆でもある、ということ。

 

私が皮膚科を受診したとき、先生からは、「なんで痒みが出た時に相談に来なかったの?」と強く言われました。しかも以前に、はちみつを使ったスキンケアが原因でアレルギーを発症しているので、かゆみのつらさは痛いほどわかります。口周りの乾燥とかゆみが同時に起こることの恐ろしさが身に染みましたね。

 

皮膚科で指示された治療法

 

口周りの乾燥によるかゆみの治療として、皮膚科の先生から指示された治療法は、ヒルドイドという乳液のような保湿剤と、ロコイドというステロイドの軟膏を塗ること。ヒルドイドは洗顔後に口周りの肌の乾燥を治す目的で、ロコイドはかゆみが起きている場所に少量塗るように指導されました。

 

これまで、口周りの乾燥対策に使っていた化粧水やクリームなどの保湿用のスキンケア化粧品は使わないように注意されたのが意外ですが、医師いわく、かゆみが起きている場合は、市販の化粧品は特に使わないほうが良いとのこと。現在、ドラッグストアや化粧品売り場で販売されている化粧品にはアレルゲンがほとんど含まれていませんが、口周りはデリケートな部分なので乾燥肌対策とはいえ、かゆみが出ている時は絶対に使うな、とのこと。

 

以上、私の口周りの乾燥治療の過程で皮膚科医から教わった情報と経験談を書かせていただきました。口周りの乾燥は初期のころなら基本的なスキンケアで十分対策できますが、口周りに少しでも刺激を感じたりムズムズする感覚があるなら、そのかゆみが強くなる前に皮膚科を受診すことをおすすめします。

 

追伸:薬局にはかゆみ止めとして抗ヒスタミン薬を、口周りの乾燥によるかゆみを抑える用途で薦める方がいますが、これには疑問があります。口の周りは粘膜がありますし、ほとんどの薬は粘膜が知覚にある部位には塗らないようにと注意書きされています。そんな意味でも、口周りの乾燥からくるかゆみ対策には、自己判断で薬を選ぶのは避けたほうがよさそうですね。