口周りの乾燥の原因と対策

口周りの乾燥の原因を突き止めて効果的な対策を

口周りの乾燥には複数の原因があります。多くの方はスキンケアだけで乾燥肌を解消しようとしますが、実際のところお肌のお手入だけで解決できるほど単純なトラブルではないんですね。洗顔方法を見直したり、保湿効果の高い化粧水やクリームを使ったりしても、あなたの肌が乾燥している原因と対策方法にズレがあればいつまで経っても改善できません。

 

心当たりありませんか?
インターネットのランキングサイトで常にトップランクに掲載される化粧品を使っているのに、根本的な解決には至っていない。その化粧水や美容液を使ったその時は肌が潤っているのに、使うのをやめると再びカサカサ肌に逆戻り。これって、人気と効果はまったく関係ないってことですよね。それにくわえて、原因にあった対策になっていないともいえます。

 

では具体的に、口周りの乾燥肌はどうやって解消すればいいのか。それは、原因に合わせた対策をすることですが、まずはご自身の肌がなぜ乾燥してしまうのか、その原因を突き止めることから始める必要があります。肌の健康を保つのに必要な“何が不足しているのか”、それをご自身の生活習慣を振り返って見つけることで、あなたの乾燥肌を解決に導くズバリの対策を講じることができるはずです。

 

以下、少し長くなりますができるだけ詳しくステップバイステップで解説していきますので、お付き合いくださいませ。

 

 

乾燥肌の原因を突き止める具体的なステップ

 

肌の健康を保つのに必ず必要な3つの要素があります。まず、は過不足のない栄養摂取。つぎに、洗顔や保湿などを含めた適切なスキンケア。さいごに、質の高い睡眠。この3つの要素を、ヘルシースキントライアングルと勝手に名づけました。肌が乾燥しやすい方は、この3つの要素のうち、どれかが欠けていることが多い。

 

先天的な皮膚疾患などの問題がない限り、肌を作る材料となる栄養の補給ができていれば健康な肌が作られますし、正しいスキンケアができていれば肌のコンディションが保たれますし、睡眠の質が良ければ肌の代謝が正常に行われるはずなのです。3つの要素のうち、一つでも欠けてれば健やかな肌は作りにくくなり、乾燥しやすくもなります。

 

その欠けた部分を、以下の質問に沿って見つけてみましょう。
見てもらえればわかるように、どれも基本的な質問です。でも、この質問からご自身の生活を振り返れば、口周りの乾燥をほぼ確実に改善に導くための具体的な対策法がわかるはずですよ。

 

 

【栄養摂取に関する質問】

 

  • 朝、昼、夕、1日3食きちんと食べてますか?
  • お肉、卵、魚などからたんぱく質がじゅうぶん取れてますか?
  • 野菜・果物などからビタミンやミネラル類は過不足なく取れてますか?

 

【スキンケアに関する質問】

 

  • クレンジング・洗顔の時に肌をゴシゴシと擦ってませんか?
  • 顔や口周りをすすぐときのお湯の温度が40度を超えてませんか?
  • タオルで顔を拭くときに擦ってませんか?
  • 洗顔や入浴の後に化粧水やクリームで適度に保湿してますか?

 

 

【睡眠に関する質問】

 

  • 就寝時間に眠気とともに入眠できていますか?
  • 6時間〜7時間ほどぐっすり眠れてますか?
  • 途中で目が覚めることなく眠れてますか?
  • すっきりとした感覚とともに目覚めてますか?

 

 

いかがでしょうか?
口周りの乾燥がなかなか改善できない方は、上記の質問のどれかに必ず引っかかると思います。

 

その生活習慣にこそ、乾燥肌からの脱却ができない最大の原因が隠れています。

 

たとえば、スキンケアと睡眠はほぼ完ぺきだけど、野菜が嫌いで食べていないケース。この場合、肌の健康維持に欠かせないビタミン・ミネラルが不足している可能性があります。適度に野菜や果物を食べるか、青汁などで足りない栄養を補完するなどの対策を講じれば、肌の代謝・皮脂や天然の保湿因子の分泌サイクルがうまく周りだし、健康な肌細胞が作られやすくなります。

 

では、以下からは上記の質問からわかった原因別の乾燥肌対策の具体的な方法と理由を紹介していきます。

 

原因別の対策法

 

食習慣に問題がある場合

 

食習慣に乾燥肌が改善できない原因がある場合は、栄養バランスの整った食生活を続けることで解決できます。とりわけ大事な栄養素はたんぱく質やビタミン類。それぞれの栄養素の働きについても簡単に説明しておきますね。

 

たんぱく質の摂取量を増やす

 

たんぱく質は肌作りの原材料となる栄養素。体内ではアミノ酸として様々な細胞の材料として働いています。特に肌に関しては、天然の保湿成分(NMF)として肌を乾燥や外的刺激からの脅威から防ぐ役割を担っています。

 

さらに、たんぱく質は肌のターンオーバーの正常化にも関連する栄養素。動物性食品をあまり食べない方は、肌の代謝サイクルにも悪影響が出る可能性があるので気を付けてください。

 

ちなみに、たんぱく質がじゅうぶんに取れていないと指先の皮がささくれるなど、目に見える形でも症状が表れます。

 

お肉や魚が苦手な方はアミノ酸のサプリメントを利用することで、たんぱく質の不足を補うこともできます。

 

1日60g前後を目標にたんぱく質を取ろう

 

たんぱく質の摂取目安量は1日あたり約60gです。100gの鶏ムネ肉には約22g前後のたんぱく質が含まれています。その3塊分が1日に必要なたんぱく質の量ということになります。実際には、パン類などにも若干のたんぱく質が含まれていますし、一種類の食品に偏った食べ方はよくないので、他のたんぱく源も考慮して食べてください。

 

野菜や果物からビタミン類を取る

 

ビタミン類も肌作りに役立つ栄養素の仲間です。特に重要なのは、抗酸化作用の高いビタミンAとC、血行を促すビタミンE。ビタミンAで弾力のある肌を作り、Cで肌細胞の酸化を防ぎ、Eで血行を促して摂取した栄養素を細胞の隅々まで運び、乾燥肌の改善に役立ちます。

 

野菜や果物を取らない方の場合、ビタミンやミネラルが不足しがちです。野菜はおいしくないという理由で、果物は糖分が多いという理由で敬遠されがちですが、肌の乾燥を防いで美しい肌を作る効果が非常に高い食べ物のグループです。スキンケアを続けても乾燥肌がなかなか改善しない方は、少しずつでも良いので意識して食べてみてください。

 

特にニンジンなどのβカロテンが豊富な緑黄色野菜は積極的に取りましょう。βカロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変化して肌の健康に役立ってくれます。
多くの果物にはビタミンCが含まれています。キウイなどは代表的な抗酸化作用の強い果物です。食物繊維も豊富なので腸内環境の改善にも活躍します。腸内環境が良くなれば、うるおい肌を作るのに役立つ栄養素の吸収もよくなりますよ。

 

緑黄色野菜や果物が苦手な方は青汁がオススメ

 

野菜や果物が乾燥肌の改善に役立つとわかっていても、それらの食品が苦手だと習慣的に食べるのは苦痛ですよね。その場合は、青汁をオススメします。青汁は製造過程で壊れる栄養素の量が少ないので多くのビタミンやミネラルを一度に取れるメリットがあります。

 

市販の野菜ジュースでもいいのでは?と思う方もいるかもしれませんね。確かに最近は一日に必要な野菜と果物に含まれる栄養が取れる野菜ジュースは美肌作りにおいても魅力的ですが、管理栄養士のなかには、製造過程の加熱により栄養素が壊れてしまっている可能性が高いことを示唆する方もおり、栄養補給の効果に疑問を持つ方も多くなっています。

 

スキンケアで口周りの乾燥が改善されない方で、食習慣に原因が見つかった方は、ぜひたんぱく質とビタミン類の摂取を検討してみてくださいね。

 

スキンケアに問題がある場合

 

口周りの乾燥肌が改善しにくい原因が、スキンケアにある場合、ほとんどは肌を擦りすぎていることに問題があります。女性の場合だとメイクを落とす時や洗顔の時、男性なら口の周りのヒゲを剃る時に、必要以上に力をかけて肌に摩擦による負担をかけているんです。また、顔についたクレンジング剤や洗顔料の泡を濯ぐときに使うお湯の温度が高すぎることも問題あり。

 

まずは、スキンケアのやり方を見直しましょう。

 

クレンジング剤や洗顔料は汚れとなじませるだけでOK

 

ときおり、洗浄力の強さを問題視する方がいますが、それよりも大事なのはやはり肌への摩擦を最小限に抑えること。その観点からいえば、脱脂力の強い界面活性剤が含まれていること自体は乾燥肌の改善に悪影響ではありません。あくまで擦らずになじませて短時間で終わらせるのが正解です。

 

乾燥肌を防ぐ効果のあるクレンジングや洗顔料なるものが販売されていますが、ゴシゴシと擦ってしまえば同じです。それよりも肌の表面で、口の周りについたメイク汚れなども、泡やオイルをコロコロと転がすようなイメージで撫でるように洗うのが基本です。スキンケアの種類にこだわるよりも、洗い方に気を付けるだけで乾燥肌は防げるのですよ。

 

濯ぐ温度は40度未満に設定する

 

顔についた洗顔料やクレンジング剤を濯ぐ時の温度は39度以下に設定しましょう。寒くなる冬場は、つい40度以上のお湯を使いがちです。40度を超えるお湯は、肌の乾燥を防ぐうえで大切な皮脂が必要以上に流れてしまいます。天然の保湿成分として役立ってくれている皮脂の流出を防ぐためにも、濯ぎに使うお湯の温度は39度以下に設定しましょう。

 

洗顔後や入浴後はていねいに保湿する

 

口周りの乾燥の対策として最も重要なのは保湿です。特に入浴後や洗顔後は、肌の表面で保湿成分として作用していた皮脂が少なくなっている状況です。また、入浴後は特に肌の水分が蒸発するので、なるべく早めの保湿を心掛けましょう。

 

乾燥肌の対策として、あるいは改善を目指すための保湿をする場合、なるべく保水力と保湿力に優れた化粧品を選びます。特にセラミドを肌の補充したり、肌の内部でセラミドの分泌を促すタイプのスキンケア化粧品がオススメです。

 

口周りが乾燥する原因は、角質層の内部で肌の水分を抱え込んでいるセラミドの不足にあります。その不足分を化粧水やクリームを利用してセラミドを肌の内部に浸透させて補えば、肌のうるおいは一時的にではありますが、簡単に改善できるのです。

 

一時的にでも疑似的な健康肌を維持できれば、後は食習慣や睡眠の質を改善することで口周りのお肌は乾燥状態を脱することができるはずです。この機会に、ぜひ普段づかいの化粧品をセラミド系のものに変えることを検討してみましょう。