ベビーオイル 口周り 乾燥

ベビーオイルが口周りの乾燥対策に効かない3つの理由

口周りの乾燥を改善するためにベビーオイルを使っている方、もしくはこれから使おうと思っている方も多いと思います。たしかにベビーオイルは保湿剤として販売されているので乾燥肌の改善にも良さそうに感じます。しかし、実際には効果は低いと判断してよいかと思います。その理由は次の3つ

 

  • 油分系の保湿剤だけでは乾燥肌を改善する効果が低いから
  • 含まれているミネラルオイルは人体に含まれる皮脂とは違う種類の油分なので、インナードライを引き起こす可能性があるから
  • 蒸発しにくいので毛穴詰まりによるニキビが発生する恐れがあるから
  • ベビーオイルに含まれる酢酸トコフェロールでアレルギー発症のリスクあり

 

油分系の保湿剤だけでは乾燥肌の改善効果が低い理由

 

口周りの乾燥はベビーオイルなどの油分系の保湿剤だけでは改善できません。スキンケアの基本は、最初に肌に水分と保湿成分を与えます。次に油分系の保湿剤で肌の表面に油膜を張って、肌から水分が蒸発するのを防ぐのです。このスキンケアを順番に実施することで、乾燥した肌も徐々に潤いを取り戻し、元の健康な肌に戻っていくんですね。

 

ベビーオイルはミネラルオイルと酢酸トコフェロールで構成された油分系の保湿剤です。油分がほとんどであり保湿成分すらも含まれていません。従って、乾燥した口周りにいくら塗り続けても高い効果は期待できないのです。また、化粧水と一緒に使うにしても、以下に示す理由から、オススメできません。

 

【インナードライを引き起こす可能性がある】

 

ベビーオイルを乾燥対策として口周りに使い続けるとインナードライを引き起こす可能性があります。インナードライとは肌の表面は潤っているけど、内部は乾燥している肌の状態のこと。パッと見た感じでは肌がしっとりしているけど、その内部はカッサカサに乾いているのです。外はしっとり中はサックサク・・・、どこかのグルメ論評みたいになってますが、そんな感じです。ではなぜ、ベビーオイルを塗ることで、中身だけが乾いてしまうのか、その理由を説明しましょう。

 

ベビーオイルに含まれているミネラルオイルは、人体に元々含まれている皮脂や油分と比べて油としての性質が強い欠点があります。これは説明が難しいのですが、油分は安定化することを求める特性を持っています。油性の強さが違う油同士が近くに存在し一部が接触すると、強い油性をもつ油のほうに引き込まれる形で混ざり合うのです。

 

 

ということは、ベビーオイルを肌の表面に塗り、主成分のミネラルオイルが角質の内部に含まれている皮脂と接触すると、もともと天然の保湿剤として含まれていた油分が、ミネラルオイルが塗られた部分に引き込まれる形で混ざり合うのです。すると、角質層に含まれていたはずの油の量は少なくなり、うるおいの源である水分も外に漏れ、中身だけが乾いてしまうのです。

 

では、ベビーオイル以外の保湿剤はどうなのでしょうか。それは、いかに自然に分泌している皮脂との性質が近いかどうかによります。たとえば、スクワランやホホバオイルなどは、人の肌本来の天然の皮脂膜と近い性質をもっているので、肌の内部が乾くことはありません。つまり、口周りの乾燥を解消するために使うなら、天然の皮脂膜と性質が似たものを使うことが薦められるということ。

 

※格安の保湿剤として有名なニベアにも、ミネラルオイルが含まれていますが、配合されている量が違うので問題ないはずです。
ベビーオイルと違うのは、配合の割合です。

 

 

【毛穴に詰まりやすくニキビになりやすい】

 

ベビーオイルは毛穴づまりを引き起こす可能性があります。これは、私自身何度も経験していることですが、顔の乾燥を防ぎたくて額や口周りに塗ると、なぜかその部分にポツッとニキビができることがあるんです。クリームなどの油分系の保湿剤は、肌に塗る量が多いとどれもニキビができるリスクがあるのですが、ベビーオイルは他のクリームに比べるとそのリスクが高いように思います。

 

理由は、やはりベビーオイルに含まれているミネラルオイルにありました。こいつは、蒸発しにくいうえ角質層にも浸透しにくい性質をもっています。だから毛穴に詰まりやすく、酸化しやすい。そこで皮脂が出にくくなったり汚れが詰まりやすくなったりしてニキビになる。というわけですね。

 

 

【ベビーオイルに含まれる酢酸トコフェロールでアレルギー発症のリスクあり】

 

 

ベビーオイルには、酢酸トコフェロールが含まれています。これはビタミンEのこと。ビタミンサプリや一般の食品にも含まれていることがある身近な成分でもあります。この酢酸トコフェロールは、場合によってアレルギーの原因になる可能性もあると言われています。もちろんこれはあくまで稀なケースなので、これまでにベビーオイルを肌に塗布して痒みや炎症やかぶれを起こしたことがない場合はほとんど問題ないと思われます。

 

また酢酸トコフェロールはシャンプーやトリートメントなどのヘアケア製品にも使われています。もし日頃から、酢酸トコフェロールが配合されたヘアケア製品を使っていて、肌トラブルを起こした経験がない場合は、ベビーオイルを乾燥した口周りの肌に塗っても大丈夫でしょう。

 

 

心配な場合は、ベビーオイルを使う前にパッチテストを実施するか、皮膚科で相談してみましょう。その結果、仮にアレルギー反応を示し、自分の肌に合わないことがわかっても、気を落とすことはありません。ベビーオイルに代わる優秀な保湿剤は他にたくさんありますからね。あきらめずに、探せば、ご自身の口周りの乾燥ケアに役立つ保湿剤はかならず見つかるはずですよ。

 

 

【追記:ベビーオイルは単体で使わず他の保湿剤と一緒に使うといいかも】

 

というわけで、ベビーオイルだけで保湿するのは、私の経験からおすすめしたくないな〜と思っています。でも肌に触れるミネラルオイルの割合を調節できれば問題ないと思うので、優秀な保湿成分が含まれた化粧水や乳液と一緒に使うといいかもしれませんね。